はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

谷あり山ありの奇跡

人生いろいろなことがありますが、山あり谷ありだと山があったあとに谷がある感じがするので今回はその逆、谷があるその先には山があるという話です。

こんな奇跡が起きた!ということをツイートしましたが、あれにはまだもう一つか二つ事情がありました。

その日の夜、銀座で私は同僚の営業男子K氏と「これは終電間に合わないかも!」と言いながら現場で走り回っていました。案の定0時をまわる頃、「僕が最後まで残ります。なんとかして帰るんで、先に帰ってください!あとは大丈夫です」と言ってくれたのでこれまた猛ダッシュを決めて終電に滑り込みライドオン。はーーーしかしこれ帰ったら1時すぎるなーー明日の朝も行くしホテル取ればよかったかなーでも着替えないわ〜とか考えながらうとうと。

ふと目を覚ますと、家の最寄りまであと3〜4駅かな?というあたりまで来ていました。よしよし、寝過ごすこともなかった。ちゃんと帰れる!と思ったそのときですよ。イヤホンの向こうでかすかにアナウンスが聞こえてきたんです。

 

「ただいま、この先で人身事故が発生いたしました。消防ならびに警察による検証がございます、運転再開は1時40〜50分頃を見込んでおります」

 

ん?

それもう2時やないかい。

 

って、いやいやいやいやいや待って待って!?これ各駅停車で最終ですよねえ!?ってことはもうこれ、降りてタクシーしかないですよね!?くそ!こんなところでお金使うなんて!!信じられない!と、思いながら、初めて降りたその駅は

 

ローカル、そしてマイナー駅

 

だったんですね。

ロータリー?なの?タクシー乗り場にタクシーおらんけども。人もおらんけども。はて、これはもしかして・・・詰んだ!?

近所のタクシー会社に電話してももちろん出てくれるはずもなく完全に詰み状態の私。このあたり一帯の夜の交通を想像したときに到底空車のタクシーが走るような道もなく、携帯の地図アプリを見て「歩いたら何時に着くんだろう・・(今思うと全く現実的ではない)」って考えたそのときです。

 

あ、そういえば現場終わったかな。

というのが頭を過ぎりました。

LINEで「お疲れ様、現場終わった?帰ってる?」と入れてみると、即座に既読がついて「終わって、タクシーで帰ってます。」と。

 

これは神が私に味方するか!?どうだ!?電話してみよう。

 

「あーお疲れ様、タクシーだよねごめんなさい。ちょっといい?」
「どうしました!?」

「電車止まっちゃってタクシーも無いのよ、もし今、私がいるところよりも手前なら拾って欲しくて、、」

「今○○の高速降りたとこです!何駅ですか!?」

「その一つ先の駅!!!!!!!」

 

 

一生分のラッキーをここで使い果たす私。

 

ほんの2〜3分でタクシーがやってきて、無事、この同僚(さっきまで一緒に仕事してた)の乗っかる車に乗せてもらうことができました。運転手さんが一番びっくりしてて、「銀座から帰るっていうお客さん滅多にいないのに、さらにはさっきまで一緒にいたっていう人がいきなり合流するっていうんだから世の中面白いねえ!」と言ってくださいました。いや、私はまあまあ本気でこのタクシーは神って思ってます、って心の中で叫んでましたね。

同僚とは最寄駅が同じなのもこれまたラッキー。

 

お風呂から出た頃に運転再開の知らせが入ったので、この日の私は本当に10万ラッキーの女でした。まず、そもそもうっかりの事故以外で自殺の方法として鉄道を選んではなりませんね。あの日他の駅で帰宅難民になった人は多かったと思いますよ。本当に次の日きついです。

谷からの山、しかも巨大な山で一発逆転満塁HRでした。
もう二度と経験したくありませんが。笑