はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

コロナ疑い、という状況を体感したとき

基礎疾患の有無や年齢にもよると思うのですが、どんな感情になるでしょうか。

もう今やコロナは風邪だという人もいるようですが、やはり様子がちょっと違います。最近、私とごく近い人物がコロナ疑いとして病院で検査を受けたのでそのときの心境などを書き残しておこうと思います。ちなみに結果的には「コロナは陰性だったが他のウイルスにかかっているようだ」ということでしたのでご安心ください。私も大丈夫です。

まず、38度近い熱が出たということで仕事を休むように言いましたが、これを読んでくださっている方は大体お分かりかと思うのですけども私たちの業界は基本的に「ちょっとしたことで休む」ことは許されず、体調が悪いことが目に見えて分かって初めて「仕方ない、今日できなかったことは明日やれ。帰って病院に行くべし」ということになるような会社です。体調不良で休むなら病院での診断が必須ですし、休んでるくせに病院に行かないとは何事だと言われてしまうようなところなので基本的にはどんだけ熱があっても行こうとします。コロナ禍でそれは非常識かと思われそうですが、私でも多分そうしようとするでしょう。しかし、朝そのような相談をLINEで受けて「電車には乗っているが、とてもじゃないけどしんどい」「咳もあり、呼吸が苦しい」というのはさすがに聞き捨てならず、いいから早く家に戻って保健所なり何なりに電話をするべきだということを伝えました。

電車に乗るとしんどいようで(しかもこれでコロナだったら乗っている人にも迷惑かかりますし)、下車した駅から自宅最寄り駅までのおよそ6kmを熱がある中で歩いたというのには驚きました。

色々な検査を経て結果的にはコロナそのものは陰性だったんですが、これは検査を受けた時点で「その可能性がある」ではなくて「きっとそうなのだろう」という心算をしておいたほうがいいなと思いました。で、そうかもしれないと連絡を受けたときに、なんだか自分も熱っぽく感じてきたりするんですよ。これがいわゆる「病は気から」というやつです。いやーこれ自分もなっちゃったらどうしよう、自宅療養になるのだろうか、猫たちとは一緒にいられるけれど、その間の仕事はどうしたらいいんだろう?いやいや何よりも一人というのはこういうときに"どうすることもできない"恐怖があるな、というのを実感しました。必要なものはどうやら入手が可能なようですが、普通の生活ができないのは困りものです。

で、結果的に陰性だとわかればただの風邪だったということで処理されます。結果が出るまでの丸一日というのはなかなか長いもので、万が一自分もかかっていたらこれはしないほうがいい、あれはしないほうがいい、などと色々と考えたものでした。無症状だったとしても身近に感染者が出たら自分もかかっている可能性もあるし、かといって症状がないのにPCRを受けると保険がきかないし、、などと色んなことを考えましたね。

これからもまだかかる可能性はあるのでこれでおしまいというわけではないのが辛いところです。今回はたまたまそうじゃなかっただけ。でもいざその可能性があるとわかると、焦る。間違いなく焦る。

そうなったときに焦らないで済むように、普段から色々と考えておかないといけないのだなと思いました。

他人事では済まされないですね。
それくらい身近なものになってきてしまった、ということなのでしょうか。

オチはなにもありません。ただただ、私には普段からの危機感が足りなかったんだなと実感したという話でした。