はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

お土産大量に買って賞味期限ギリギリに食べる派

地方に行くことがアーティストにとっての日本各地への宣伝であり、「ここまで来てくれたんだ」という観客側の高揚感も大事であるという意味では「その土地に住んでる人ファーストで、遠征組は二の次で良いのではないか」というのは、わからなくもないんですがこればっかりは観客側が何を言ったところでどうにも解決しないことなんですよね。

というわけであちこちで勃発していた遠征問題について。
 
元々バンギャ育ちだもんで、正直遠征なんて「してナンボ」と思っています。
どれだけ本数が観れるか、どれだけそこで楽しい思い出を作るか(ご飯も含め)、移動中も楽しいし家に帰るまでに次の予定を立てるのも楽しい。アーティスト側の声の調子がいい日悪い日あるし、あそこの箱は見やすいけどここの箱は音が悪いとか本当に色々とあって、その違いを楽しむために西へ東へあちこち行ったものでした。
それが遠征の醍醐味であり、これを制限する権利はだれにもありません。
目的こそライブですが、ようはこれ、ただの個人旅行です。
もちろんその土地のファンに一番に見て欲しいという気持ちも心のどこかにはあるにせよ、これはアーティスト側がそのような枠を設けない限りは人類皆平等ということになると思うんですね。
一個人であるファンが外でわいのぎゃーの言ったところでなにも始まらないし、こんな面倒なこと考えてる人たちがいるのか・・なんて若年層ファンに思われてしまう可能性もあるんだから黙っておくのが正解だと思います。
 
で、黙っておけばいいと思うんですけど私はいまこれを書いているわけですよ。
どうしてもこれだけは言いたい。
 
じゃあ地方のみなさんも関東に来てくれたらいいじゃない!と。
シャッフルシャッフル。
それこそ地域振興になるじゃないですか。
地元ファーストが通用するんだったら会場まで徒歩5分の地に住んでいる所すらカスリもしなかった私は、その理論でいくと毎回最前列ど真ん中確保されてもいいくらいの距離感の居住者なわけで。それでも地方から、関東のなかでも遠くから、いろんな人が申し込んだ結果当たらなかったのは仕方ないので文句はなにもないんです。だってそれって皆平等に与えられた運だもの。しゃーないんですよ、当たらなければそれまで。逆に「そんな遠くから私の地元に訪れてくれるのか!」と思ってしまいますし、そこで開催されるという事実だけで嬉しいものです。・・と、いうのを関東人ですら思うんです、私はもう少しそれぞれの地域の人たちが、同じファン同士ならチケットもその土地の地域性を楽しむのも平等であって、受け入れる気持ちを持つくらいの余裕が欲しいと感じます。
 
東京にいればなんでも手に入ります。
百貨店では物産展もやってるし、その場所に行かなくても入手できるものは山ほどある。
でも、その土地でしか体験できないこととか、その土地ならではの話が聞けるMCとか、そういうのは生のものなのでやっぱり行かないと自分のモノにならない。あまりにも地方公演のチケットが争奪戦で、蓋を開けてみたら全部関東の人間が応募してた・・とかならば地域先行的なチケットを発売する検討も必要かもしれませんが、そうでないのであれば旅行のひとつとして遠征は自由にしてもいいと思います。年に数回も行けませんが、逆言うとそのたった数回ですら関東で都合がつかなければ休みの都合さえつけば地方公演に行きたいなと思う気持ちもあるわけです。
そして、地方から他の地方(関東でないとしても)に行くのだっていいと思うんです。お金の許す限りという意味では、それができない財布事情であれば生きること最優先で楽しみは円盤にでもとっておけばいい。それぞれがそれぞれなりの事情があるので、一概に地方に行くことがその土地のファンの"参加権利を奪う"ような極端なことにはならないのではないかなと思います。
 
楽しいことはうまく分かち合えないものでしょうか。
同じファンだし、FCにチケット先行がない時点で本当にみんな平等ですよ。それがいいと思ってファンを続けているのなら、我々参加側には文句を言わず素直に楽しむ心だけを持つことが重要なんじゃないかと思います。