雨天・曇天・屋内のディスタンス
世間がソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンスと騒ぎ出す前から20年以上の歳月をかけて耳と脳に叩き込まれていた言葉「ディスタンス」。
日本で一番ディスタンスを訴えかけていたのは(意味合いは違うにしても)この人たちじゃないでしょうか。そうです、たまにSNSでディスタンス関連でいじられたり、自粛期間中にインスタ始めてみたら「絵文字の使い方が年齢的に想像通りすぎて違和感ゼロ」だった坂崎さん、Youtubeのおかげでポンコツぶりが拡散されることになった高見沢さん、そして二人の父親のような桜井さんがいることでお馴染みのTHE ALFEEです。
横浜に引っ越してすぐ、ベランダからあがる彼らの野外コンサート(1996年に赤レンガ倉庫で開催されたもの)で打ち上がる花火を見て、行ってみたいなぁと思いを馳せていたのが今では本当に懐かしいです。当時はまだ子供だったので行くことを許されませんでした。翌年は稲毛だったので「遠いから」という理由で行かせてもらえず、ようやく行けたのはその年の武道館だったかなと記憶しています。
親にアルフィーが好きだと打ち明けたら「一番有名な曲は"星空のディスタンス"だよ、知ってる?」と聞かれて当時は知らないと答えた気がします。すでにその時点でたくさんのCDが出ていたので、子供だった私には一体どこから手をつけていいのか分からず、ただただ一番最初に買った"夢限の果てに"を延々聞いていた、というわけなんですね。一番有名な曲と言われてもピンと来ないのも当然でした。メリーアンももちろん知りませんでした。が、後々テレビ番組などで歌う曲はほぼ100%これだということに気づいて、ああそういうことかと理解するわけです。
さて、そんな(どんな)「星空のディスタンス」ですが、500マイル=およそ800km、東京からいくと新幹線よりは飛行機かな?っていう距離だということを知らしめてくれる楽曲となっておりまして、恋愛の歌なので端的にいうとコロナとは全く関係ないんですけど「ディスタンスってなんだったっけ?コロナより前から聞いたことあるな」という声をちょくちょく耳にするので、ここで改めて声を大にして言いたいと思います。
あなたが知っているディスタンスはおそらく
この人たちの↓
「星空のディスタンス」で間違いありません。
すごい。角丸長方形ツールとベジェ曲線だけでそれっぽく描いて並べれば誰だかすぐわかる仕様。こんなグループ他にないんじゃないですかね。
今でこそ"ディスタンス"が浸透した世の中ですが、英語の授業で習ったきり人生のなかでこの人たちのファンをやってなかったら聞くこともなかったかもしれないディスタンスという単語。それがこれだけ浸透しました。かといって星空のディスタンスが知られたかというと、そういうわけではありませんね。
私自身ゴリ推しするのは苦手なので、ディスタンスってなんだっけ?聞いたことあるな、の問いに対してそっと「それはきっと"星空のディスタンス"だと思いますよ」と答えていくことでやんわりとこの曲の存在を広めていこうと思います。
ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンスを求められる中、外でも屋内でもふと思い出すことが多くなった"星空のディスタンス"。
梅雨が明けて夜空に星が見えるようになる頃には、世間も少しはコロナから脱しているのでしょうか。
ライブで耳タコなので日常ではほぼ聞くことがありませんが、とてもいい曲です。
ディスタンス未経験の方は是非一度聞いてみてください。