はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

落し物を拾う機会が高い話

電車の中、駅、道、ありとあらゆるところでいろんなものを拾います。その殆どが携帯やカード等なのですが、背が低くて地面から近いせいかまあよく拾うんですよ物を。視力がいいからかな?(両目ともに1.5)それはいいとして・・

拾ってしまった以上、電車内や駅構内ならその駅の窓口へ(電車内で物を拾った場合、電車を降りるときに何時何分に何番線についたどの電車で何両目のどこで拾ったかまで言えるようにしておきます。情報は多いほうがいいです)外なら一番最寄りの交番まで届けないといけませんよね。

これがね、急いでいたりあんまり時間ないなっていうとき限って拾っちゃうんですよ・・でも無視できます?できないでしょう。

 

先日、終電でへろへろになって最寄りの駅を降り、少し歩いたあたりで鍵を拾いました。一見すると鍵とわかりません。私が持っている家の鍵と同じカードキーで、しかも特殊な形状のものです。これは落ちてても鍵だって知っていないとなんだか分からんな、と思いながら「ここら辺だとうちのマンションの可能性もあるか?」と思ってそのまま家に向かい、オートロックの解除を試みたのですが当てはまらず。もし同じマンションの人であれば、管理会社に連絡するのもありかなと思ったのですがアテが外れました。これは交番に行くしかありません。(このときすでに深夜1時)

不在の交番で「取得物を持ってきた」旨を外の電話から知らせると、5分程度でおまわりさんたちが来てくださいました。私の派手めな髪と黒のコートがいけなかったと思うのですが、開口一番

「あっ、もしかしてお店(水)の方?いまもしかして仕事中ですか?待たせてごめんなさいね・・ところで緊急事態宣言出てるけど、やってるのお店?」

と言われて何か勘違いされていると察し、まずは身分を証明。そして「このご時世なのに、こんな時間まで働かされてるなんて」という同情をいただいてから取得物の説明へ。

ものは拾い慣れているので、どこで拾ったか、これがなぜ鍵をわかったのか、などの質問には難なく答えられます。持ち主さんへの情報の開示やお礼は、携帯やお財布などを拾っても(基本的に中は開けません)一切なしにしているのでその旨もさくさく答えていきます。鍵として珍しい形状・素材なので、このタイプが存在しているのは知っているけど落し物としては初めて届けられたとのことでした。新しいんだと思います。
いまは緊急事態宣言下なので酔っ払いもほとんどいないけど、夜遅いので気をつけて帰って下さいね。ということでこの時点で深夜1時45分頃。

おまわりさん「で、今から帰って明日も朝から出勤ですか?これ、届けてもらうの明日以降でも良かったんですよ」
わたし「このサイクルは日常茶飯事なんで慣れてます。もし持ち主が見つかって、落とした日よりも後に届けられたことがわかったら家の鍵だし気持ち悪いじゃないですか。だから早く届けようと思いました」
おまわりさん「なるほど真っ当です」

そんな会話をして帰宅したのですが、おまわりさんもおっしゃっていた通り私が拾った鍵は一見すると鍵に見えず、なんだかわからないものです。ただ、ちょっと素材のわかる人、いわゆる製作業者の方々に見てもらうと「これは普通の鍵屋さんではコピーが作れないけれど、逆に我々なら簡単に作れる可能性がありますね、中にICチップでもない限りは」っていうくらい、見ようによってはめちゃくちゃ脆弱なんです。(心当たりのある方、いらっしゃいますか?そうです、その鍵ですよ。私もこれは簡単にコピーが作れると思います)引っ越した当初、同僚たちに「こんなコピーしやすい鍵、ちょっと怖くない?」と見せたことがありますが、全員揃って首を縦に振っていました。今住んでいるところに特に不満はありませんが、唯一気になっているのはこの特殊な鍵です。

モノは落とさないに限りますが、やっぱり戻ってきたときの喜びにはかえられませんからね!これからも拾ったら届け、拾ったら届け、、、を続けていこうと思います。ちなみにこの時期、拾う時はハンカチで拾いましょうね。万が一ということもなきにしもあらずですから。(警察の現場検証?みたいな気分を味わえます。気をつけるに越したことはありません)