はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

地獄行きの赤紙

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言葉が出てこなかった

十年以上一緒にやってきた二つ上の先輩(管理職なので直属の上司になります)が辞めることになりました。喧嘩もしましたが、一番厳しくて一番センスがあって、大所帯の部署なんですけど最も尊敬できる人といえばこの人かな?という人物だったのでとても残念です。残念です、という言葉では言い表せないほどに思いのほか消失感がすごくて、皆に言い渡された7/1以降ずっとどんよりしています。

淡々と伝えられ、淡々と終わった。

今持っている仕事に加え、ドンと仕事が増えた。

見切りをつけたことへの勇気は素晴らしいと思う。でも、この開ききった上の人たちとの温度差をどうしたらいいのかもうわからない。若い子たちはびっくりしたと思いますが、そういう仕事だし仕方ないよねっていう軽い気持ちでいるんです。そうじゃないんだよ、この業界って1から積み上げたものをようやく展開できるのがベテランと言われる10年以上いる人たちなんだよ。辞めるって大変なことなんだよ。
若手が辞めるのとベテランが辞めるのでは天地ほど周りに与える影響が違います。これからどうなってしまうんだろうか。単純に「お前たちは楽にはなれない」という地獄行きの赤紙が配られて、もちろん私もしっかり担当が増えていたし、なのに残業するなだのなんだのと言われる日々は続くんだからもう地獄を通り越して虚無の世界です。どうしたらいいのこれ。

元々私が入社した頃は5〜6人でまわっていたこの部署も、いろんな仕事をし始めて大所帯になっていき、一時期は14人くらいにまでなりました。ただ、徹夜があったり終電の日が続いたり、そのくせ給料はアホみたいに安いので笑、若手はきつくて辞めていくんですね。だから下の子がいなくなっていくのには慣れっこなんです。ただ、どこの会社もそうだと思うんですけど「上の人が辞める=中堅以上に仕事がのしかかる」ということなので、みんな空気を読んである程度の年齢になると辞めないんですよ。
辞められないんです、普通はね。
残される人のことを思うとどうしてもその一歩が踏み出せない。
それを押し切って一歩を踏み出した先輩は、「仕事ができる人は駄目な企業に長く居ない」を実現させた人だなぁと思いました。見習いたいけど全然辞められる雰囲気じゃなくなってしまった。私は仕事に殺されるのかなぁ…。せめて給料もうちょいくれよっていう感じですが、いろんなところで赤字赤字言われてもう心が折れそうです。そりゃ給料も上がらんぜってことですよね。業界全体が元気ないので仕方ないにしても、いろんな意味でそのうち限界が来そうな気がしています。