はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

傷つけ、傷つけられるということ

一度も番組は拝見したことがなかったんですが、木村花さん、ご冥福をお祈りいたします。
好き嫌いがあるかと思うので私がどうこう言える立場ではありませんが「テラハを見てあーだこーだ言える人と友達にはなれない」を公言しているほどにそういう番組が好きではないので一度も見たことはありません。色々とニュースで見ましたが、もちろん完全台本なしというのはありえないと思うのでそこそこ意味をもった役として存在していたのが花さんだと思うんですね。
リアリティを追求したものとはいえ、番組ですよ番組。
すぐそこで起きていることに、そんな傷つくような言葉を投げかけられますか?できないですよね。番組だったからできるんですよね。あの子はこうだからこの子とどうだとか、第三者が見て楽しいのかなこれってずっと思ってたんですけど(あいのりとかも)見ながら大体の人が文句を言うじゃないですか。私としてはまずそれが耐えられない。そりゃテレビですし、いろんな意見があるから文句言うのは自由だと思うんですけど、本人に言うのは違うんじゃないですかねっていう話です。

私もいろんな人を傷つけてきましたし、傷つけられてきました。

でもそれはすべて、相手の顔や名前がわかっていて私も相手もマイナスに思っていたからこその「傷つけ」だったと思うのです。どうして相手を傷つけようとするのかっていうと、その傷つけに対して自分が「いや、これは自分が正しいはずだ」という大きな自信があるから強い言葉が出てしまうんですよ。傷つけようとして傷つけてるんじゃなくて、自分の意見や主張を正当化しようとした結果、相手を傷つけてしまうだけなんです。それが強ければ強いほど、相手の傷が深くなる。長年生きてきて、これはお互い様で仕方ないのですがどっちもたくさん経験してきました。

けど、これが相手の顔も名前も見えなかったら。
「これは自分が正しいはずだ」という確固たる自信みたいなものが無くても、大した信念がなくても、上っ面だけの思いで相手を傷つけることができてしまう。しかも、自分の意見を言ってみたら結果的に相手が傷ついてしまった、とかではない。わざわざ相手を傷つけるために発信する。ようはただのストレス発散なわけです。
会ったこともない人に、消えろだの死ねだの言えますか?
会ったこと会った人ですら言えないような言葉じゃないですか?(反抗期とかね、そういう時はあるかもしれないですけど)
それがあなたの友人や家族だったら、簡単に言えますかね。


保護猫を預かったというじゃないですか、絶対に悪い子じゃなかったと思いますよ。子猫をカゴに入れて事務所の前に置いて、その後に死を選ぶという辺り、きちんとこの子の命は守ろう。でも自分だけは確実に死のう。っていう決意が強すぎて本当に記事を読んでいてつらくなりました。22歳なんて、私なんかより一回り以上も下なのに、私だったら切羽詰まった時にそこまで考えて死ねるだろうかと考えてしまいました。

 

緊急事態宣言のあれこれも大事ですが、私にとっては全然知らなかった木村花さん、彼女の自殺がここ数日の中で一番つらいニュースとなりました。きっとからあげ君(子猫)は長生きすると思うので、再会できる日はまだ先かもしれませんが、天国で待っていてあげてほしいなと思います。きっと花さんのこと、ずっと忘れずにいると思いますよ。

 

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寝たり起きたりしていたら横にいたので

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宅配物が届いてびっくりして飛んでいきました

最後はうちの甘えん坊お嬢の写真で締めくくります。(王子は寝るときはケージです。夜行性すぎて、夜は寝ていたいお嬢と大喧嘩になるのでわけています)