はいじどう、ぜんじどう。

なんでも自動で出来る時代になると思ってたらそうでもなかった。

コロナが軽症だった場合の行動歴

私と一緒に動いている営業のうちの一人が陽性と判断され、10日ほど自宅療養をして娑婆に戻ってまいりました。これは昨日詳細に聞き取った結果ですが、まあ人間そんなもんで、そういう人が多かったらそれは拡がるよねという記録です。

基本スペックは、男性20代後半、常に健康、ただし毎日浴びるほどお酒を飲む、タバコも吸う、緊急事態宣言や蔓延防止なんぞなんのその、いついかなる時でも飲み歩くようなそこそこ空気の読めないやつで案の定かかってしまったというわけで、会社の中でも「あーあやっぱり」感の強い方に捉えられて全く同情されていませんでした。残念ながら自業自得。

 

土日を経て月曜日、やや体調に異変を感じながらも出勤する。

火曜日、喉に違和感があり声が出ない。私に「これから身の潔白を証明すべく病院に行きますが、万が一そうだったらすんません」と連絡あり。

火曜日は朝から電話をかけまくり、どの病院も検査を受け入れてもらえず在住の埼玉県の遠い市まで検査をまわされる。この時点ですでに夕方で、本当に1日中どこも受け入れてもらえなかったという。

夕方、自力で病院へ行き陽性。「ちなみにここまでは自家用車ですよね?」→「いいえ、電車です」→「なにやってるんですか」→「車持ってないし、ここまで電車でも一時間以上かかるから・・」

帰りは仕方なく、マスク二重・要ビニール手袋で電車にて帰される。

 

 

「明らかにこいつ陽性判定受けて帰ってる途中だよなっていう目で見られる」

 

ことに辛さを感じ、途中でビニール手袋を取ってしまう。

帰りしなに「陽性っした!」と私に連絡をし、会社にも連絡をし、家が近所の同僚に「数日分の食料とタバコとお酒よろ」と連絡して帰宅。ちなみに医者からはお酒もタバコも止められていたようだけどそんなものはこの先数日間家から出られないなら関係ないとばかりに買い込んできてもらったという。治る気がないのかお前。

 

保健所などの連絡も済ませ、いざ療養開始。

とはいえ、体は元気で熱もない。ただ、喉が痛いから思ったよりタバコがつらい。さっそく喫煙ですか。

5種類ほど薬を出され、保健所の人にもそれを伝える。緊急連絡先として母親を指定。保健所の方が「お母様のお名前をフルネームで、生年月日も教えてください」とやたら詳細に聞いてくることに疑問を感じ「本当に保健所の方ですか?なんかの詐欺ですか?」と聞き返して電話先の方に逆ギレされる。当然です。

この辺りまでで私が三回近く「本当に人として最低だよ」とつっこみを入れています。

療養初日はそんな感じで終了し、数日に一回同僚に買い出しに行ってもらって(市から届けてもらうものには酒やタバコが入ってこないので、そっちは断ったというからなんとまあ)毎日だらだらと過ごす。Youtube隅から隅まで見ましたわ!ああそうかい。

 

金曜日、保健所より連絡があり「療養終了です、明日から出かけて大丈夫です。よかったですね」と言われる。よかったもなにもこっちは延々外にも出られなくて飲みにもいけないから一人飲みっすよ!まあ朝から飲めたのはよかったですけどね!えっそこじゃないよね?

土曜日に自分の足でお酒買いに行けたのが一番幸せだったようです。

なにはともあれお前は詐欺と疑った保健所の人に謝れ。

 

そして昨日、ついに会社にやってきて私が見かけた彼は、体力も筋力も落ちて会社に来るだけで全ての力を失っていた人間とは別のなにかでした。帰りがけにこの療養中の話を聞いたんですが、こういう感じでだらだら療養して万が一にも我慢できず外に出ていたり、治りが悪くて実は治ってないまま外に出たりしてるような人がいるかと思うとなかなかですね。

 

ちなみに今回の教訓は

コロナで自宅療養となったらYoutubeプレミアムに入らないと1日のうちのほとんどを広告見てすごす羽目になる

だ、そうです。なによりかからないのが一番です。

あと、いくらなんでも酒タバコは療養中は控えるべきです。万が一何かあったらどうするのか。身勝手な振る舞いで医療関係に手を煩わせてはなりません。

 

これはあくまでも一例ですが、特に症状が軽い人はつらいだろうと思います。家にいることも、何もできないことも。

でも、正しい行動が一番早急に普段の生活に近づける近道のように感じました。上記は完全に悪い例ですが、なんとなくこれが普通の若者の姿だよなぁ・・とも思ったんですよね。終息はまだまだ先のことに思えてしかたない。せめて心置きなくコンサートに参加できる日常は戻って欲しいものです。